札幌透析センター

体内環境の正常化、長期透析による合併症の予防を目指して

自然環境と体内環境へのこだわり

血液透析とは腎不全により働かなくなった腎臓の代わりに人工腎臓(ダイアライザー)と透析液を用いて老廃物を取り除く治療です。
通常の透析に於ける老廃物の除去は透析液との濃度差を用いた拡散という原理で行いますが、拡散だけでは透析しきれない老廃物をより多く取り除くために濾過をプラスした濾過透析が理想となります。
当院では極限まで浄化した水を精製しその水で作成した透析液を用いた最新のオンラインHDF(濾過透析)を全透析者に受けていただき、体内環境の正常化、長期透析による合併症の予防を目指しています。
通常、透析装置の洗浄消毒には次亜塩素酸系の化学薬品が多く使われていますが、高濃度塩素の排水による環境汚染、残留塩素による透析者への影響等が危惧されています。
当院ではそれらの影響をできる限り少なくするために、弱酸性水を使用し洗浄消毒を行っています。
通常のアルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムの有効塩素濃度が数百ppm必要なのにに比べ、弱酸性水はpHを5前後の弱酸性とすることにより50ppm程度の低い塩素濃度で高い殺菌力を示します。
そのため透析装置のみならずファイバースコープやペアン等の医療機器、床や医療従事者の手洗いなど院内全般の消毒に用いています。また、低い塩素濃度のため残留塩素による透析者への影響や排水による環境汚染を最小限にすることができます。当院ではこの弱酸性水生成装置をいち早く取り入れています。
ダイアライザー(人工腎臓)には数種類の膜素材が存在しますが、生態適合性、抗血栓性や透析効率に優れたPS(ポリスルフォン)が主流となっています。
しかしこのPSには環境ホルモン(内分泌撹乱物質)の疑いのあるビスフェノールA由来の化学構造式が存在します。
そのため、当院ではこの環境ホルモンの存在しない生態適合性に優れたPES(ポリエーテルスルフォン)膜を全透析者に使用しています。
血液回路の材質は塩化ビニルです。
この塩化ビニルにも環境ホルモン(内分泌撹乱物質)の疑いのあるフタル酸可塑剤(DEHP、DOP)が含まれています。そのため当院ではこのフタル酸可塑剤を含まない血液回路を全透析者に使用しています。

血液透析では大量の「水」が必要となります。ダイアライザー(人工腎臓)中の中空糸の中を血液が通り外側を透析液が流れます。 透析液は毎分0.5リットル、毎時30リットル、4時間の透析で120リットル使われ、前後の洗浄、消毒工程を含めると200リットル以上の水が必要となります。
水は当然浄化された水でなくてはなりません。 そのためRO(逆浸透精製水製造装置)にて浄化された約50%程度の水を使用し、残りの約50%程の水は排水となります。 したがって透析一人一回あたりの必要な水の量は400リットル以上となります。
当院ではRU(濃縮水回収システム)を導入しROで排水される水の約70%を回収し水の無駄を最小限にし、更に最良の水質を保っています。

暮らしに「健やか」と「安心」を

快適さの追求

当透析センターでは、患者さまに透析液が届くまでの給水ラインにフィルターを幾十にもかけて、不純物を限りなくゼロに近づけています。また、定期的なメンテナンスやコンピュータによるリアルタイム監視など、さまざまな手法を導入することで透析液を『エンドトキシン測定不能』のレベルまで清浄化し、きれいな透析液だけを患者さんに提供しています。
そして一人ひとりの患者さまに対して、快適な環境での透析、快適な暮らしへのアシストを目指し、全てのベッドにアーム式液晶テレビやインターネット、 DVD・VTR、電動リクライニングベッドを設置し、アメニティ(快適性)の充実に努めているほか、スタッフ一同優しく丁寧な対応を心がけ、心ある医療をめざしています。

最先端の透析通信システム

安全性へのこだわり

透析装置は種々の安全装置が必要です。最新の装置ほど安全性、操作性に優れている傾向があります。
そのため当院では最新の透析装置をすべてネットワークでつなぎコンピューターによる集中管理を行っています。
ネットワークコンピューターは透析室のみならず外来診察室や医局、事務室へも設置されており重要な各部署にて透析状況をモニターすることができます。
また院内患者間での感染を予防するため穿刺針、シーツ等透析に必要なほぼ全ての消耗品は使い捨て(ディスポーサブル)とし、側患者に接触するもの(駆血帯、体温計、イヤホン、タオルケット等)は全て個人専用に準備しております。

最先端の血液濾過透析で
エンドトキシンフリーを実現

オンラインHDF

当透析センターでは最先端の血液濾過透析「オンラインHDF」による大量液置換を全員に施行しております。 そこでいちばん大切となるのが生命の源である「水」です。透析液の中にエンドトキシン(細菌に含まれる毒素)があると、それが長期間の透析治療によって慢性的に体内に流入し、血圧の低下や透析アミロイド症などの合併症を起こす原因となります。
血液透析を必要とされる方が安心できる毎日をお過ごしいただけるよう、当院ではエンドトキシンを測定できない、つまりゼロにできる手法と装置を導入しています。更に下記のダブルROシステムにより精製される透析液は製薬レベルの清浄化を誇ります。清潔な血液透析はもとより、更に積極的に発展させ血中に供給し濾過を行うことにより通常の血液透析では除去できないインターロイキンなどの毒素を除去することが可能となりました。これらのオンラインHDFという技術はアミロイドーシス・動脈硬化等の合併症の発現を最小限にとどめるとともに、安定した循環動態を保ちやすく血液透析中の血圧の下降を最小限に抑えます。

市販器日本初EDI

EDI

当透析センターでは開院当時よりエンドトキシンフリーを実現してきましたが平成20年70床に増床時にさらなる透析液の清浄化を求め、独自に開発したナノフィルターを使用した市販器日本初EDIを構築いたしました。これによりエンドトキシンフリーはもちろんのこと水伝導度は限りなくゼロに近づき膜濾過による清浄化の限界ともいえる超純水に迫るレベルに到達いたしました。
また、配水管の各所でエンドトキシンを測定しており、給水ラインは生体に影響の少ない弱酸性水を中心として徹底的に洗浄。さらに、透析液を作成する際も手でかき混ぜるのではなく、すべて機械が自動で行うことで菌の混入を防止しています。透析室はコンピュータにより集中管理されており、何かあれば直ちに知らせるだけではなく、患者さんの状態をきめ細かく記録することができます。

プライベートにも配慮

VIP透析室

より快適にリラックスいただける透析環境をご提供するために、VIP透析室もご用意しております。

サービス項目一覧

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